Nittoグループレポート2016
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30Nitto Group Report 2016Nittoグループは、パートナー様と共存共栄し、すべてのステークホルダーから信頼していただける企業を目指します。グリーン調達積極的に環境に配慮されているパートナー様から、環境負荷の少ない資材を選定し優先的に調達するグリーン調達を推進しています。物流管理の取組みお客様に満足していただける製品、サービスを遅延なく効率的にお届けするために、物流の管理を行っています。グローバルでの適正な物流管理により製品の品質を確保し、環境への配慮も行っています。物流管理体制の構築販売業務の標準化やそれを支えるシステムの開発により物流の効率化を図っています。これまでは日本を中心とした体制の構築を進めてきましたが、2014年度より韓国への展開を開始し、2015年度は中国、台湾における体制構築に取り組みました。環境負荷物質排出量の削減温度管理を必要とする製品輸送には、通常保冷機能を有するコンテナを用い、内部温度を一定に保っています。しかしながら、一般のコンテナに比べ高コストで、環境負荷も高まるため、その対策としてコンテナ内部に断熱材を設け、温度変化を最小限に抑えました。既に一部のコンテナに採用され、8年間の累積で約360tonのCO2を削減することができました。この取組みにより、コスト低減を実現できた上、CO2排出量削減のみならず再利用による廃棄物の削減にも貢献したことから、一般財団法人日本物流団体連合会が表彰する「第17回物流環境大賞」の「物流環境負荷軽減技術開発賞」を受賞しました。今後も、先駆的な技術開発などにより環境に配慮した物流管理に努めます。製品に関わるリスクの管理Nittoグループは、製品に関わるこれらの取組みを行うとともに、顕在化するリスクに適切に対応しています。影響を最小化するために製品リスクマネジメント委員会を設け、定期的に情報を共有しています。委員会では、以下のような3つの分科会によりスピーディーかつグローバルな対応を目指した活動を進めています。今後も継続して、さらなるリスク管理体制の強化を図ります。リスクマネジメント分科会主な活動内容品質•仕入品および原材料に関わるリスク対応•購入品品質保証協定書の締結推進•重要クレームの再発防止化学品•REACH※1規制(CLP※2含む)対応•各国化審法への対応•SDS(安全データシート)のGHS※3対応•化学物質自主管理規程の見直し物流•GHS表示への対応(中国GHS表示含む) •EPA(経済連携協定)・FTA(自由貿易協定)への対応•輸出時における情報開示の対応•輸出管理令の表示対応※1 REACH:欧州における化学品の登録・評価・認可および制限に関する規則※2 CLP:化学品の分類・表示・包装に関する規則※3 GHS:化学品の分類および表示に関する世界調和システム断熱材施工後のコンテナ内部

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