Nittoグループレポート2017
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14Nitto Group Report 2017労働安全衛生2016年度災害発生状況2016年度、重大災害および重大災害につながる恐れのある重要災害の発生は前年度より4件減少しました。また、重大・重要災害以外の一般災害は、近年海外エリアにおける報告件数が増加していましたが、継続的な安全活動の推進を図った結果、従業員の安全意識が向上して、2016年度は14%減少(前年度比)しました。安全文化の醸成これまで、先取りの安全活動として設備・生産プロセスに関わるリスク低減を図り、2014年度からは安全文化の醸成にも重点的に取り組んでいます。会議や打ち合わせ前に行う「安全唱和」が、この2年間でグループ全体に浸透しました。また、2016年度から自身の体験談を紹介する「safety talk」を新たに実施し、危険な行動・状態を察知する感度の向上を図っています。これまで定期的に行ってきた「安全パトロール」は、危険な箇所を指摘する「指摘型パトロール」から、作業者と対話し、改善すべき点を気付かせる「対話型パトロール」へと進展させました。「指示されて(言われて)動く」から「自ら動く」へ意識変革を促し、自立型の安全活動が可能になるものと確信しています。さらに、2016年6月には、経営層を対象に外部講師による安全講習会を実施しました。受講した経営層は、引き続き管理監督者に向けた安全ワークショップを行い、経営理念に基づき安全を最優先する考えを説きました。安全を各自の課題として捉え、参加者同士の意見交換を通して理解を深めました。労働安全衛生法の改正への対応日本では、労働安全衛生法の改正に伴い、化学物質に関するリスクアセスメントの実施および従業員へのストレスチェックが義務付けられました。ケミカルリスクアセスメント(CRA)これまでもNittoグループでは、「ケミカルリスクアセスメントガイドライン」を制定し、自主的にCRAを実施してきました。今回の改正を機に、日本のグループ各社は、規制対象の640物質だけでなく、社内で使用するすべての化学物質についてCRAを実施しています。ストレスチェック2016年5月から7月にかけて日本のグループ全従業員を対象にストレスチェックを行いました。結果を受け、高ストレス者への対応や職場環境の把握・改善に努めています。今後も働きやすい職場づくりを進め、従業員の健康増進と生産性向上、企業の健全な発展につなげます。事故・災害発生ゼロを目指して2017年度に入り、4月末までに重大・重要災害が5件発生しました。うち1件は、Nitto構内でグループ外の関係者が亡くなられるという大変痛ましい交通事故でした。このような災害を二度と起こさないために、グループをあげて「安全対策の実行と意識向上についての取組み」を強化し、徹底しています。0102030405060重大災害 : 死亡、後遺症(障がい)が残る災害  重要災害 : 重大災害につながる恐れのある災害全災害 : 重大・重要災害および一般災害※Nittoグループ外の関係者の事故・災害を含む050100150200250300重大・重要災害発生件数※(件)全災害発生件数※(件)20122013201420162015(年度)1523311713ESG課題①Nittoグループは、「安全をすべてに優先する」という価値観を共有し、事業活動に展開しています。…一人ひとりが安全で安心して、健康に働ける職場環境を全員参加で築くことが、あらゆる事故・災害をゼロにすると考えます。

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