Nittoグループレポート2017
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25Nitto Group Report 2017安全な輸送を支えるたとえばグローバル化に伴い、人や物を大量かつスピーディーに輸送することが求められています。加えて、安全性を確保するため輸送機器の操縦の自動化やエレクトロニクス化も急速に進んでいます。Nittoグループはこうした社会のニーズを満たすため、新しい技術や部材の開発に取り組み、さらなる安全性と快適性を追求しています。カーテンエアバッグ気密性フィルムHUD用可視光カット材鋼板・アルミ板補強材 ニトハード®安全性・快適性を重視して車の装備を充実させた結果、重量が増し燃費の悪化を招きました。一方で、環境規制はますます厳しくなっています。燃費改善と排出ガス低減のため、外板パネルを薄くして車体を軽くする傾向にありますが、剛性の低下が懸念されます。「ニトハード®」は、貼って加熱するだけで発泡・硬化し、外板パネルを部分的に補強してくれます。複雑な形状や曲面にも貼り付けることができ、制振・防音・断熱効果も得られます。また、アルミ素材に対応し、加熱工程で発生する外板変形を抑制した「ニトハード®AS2000」は、より軽量化が求められ、アルミパネル需要が拡大している米国で広く採用されています。カーテンエアバッグ可視光カット材画像を投影太陽光カットkm/h500m特集新しい価値を社会へ2016Nittoは2016年7月、カーテンエアバッグ向け機能性フィルムの事業をスイスのnolax Holding社から買収しました。カーテンエアバッグは、車の側面衝突時にサイドウィンドウを覆うように展開して乗員を保護するもので、衝突直後の横転や転覆事故による乗員の車外放出を防ぐため、数秒間展開した状態を保持する気密性が求められます。Nittoの薄型接着フィルムは、従来のワニスを塗付する工法と同等の気密性を保つとともに、工程を簡素化し環境負荷低減も実現します。運転に必要な情報をドライバーの視線上に投影する車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)の普及が見込まれます。メーター情報のほか、将来的には対向車や歩行者などの検知情報も投影可能で、安全な運転をサポートします。しかし、HUDユニットはフロントガラスの傍に設置されるため太陽光が内部に侵入しやすく、表示デバイスの故障が懸念されます。 Nittoの可視光カット材は、画像をクリアに投影しつつも太陽光を約50%カット。HUDユニットの長寿命化にも貢献します。未来に提案!未来に提案!カーテンエアバッグ表面にNittoのフィルムを貼付します。Green

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