Nitto グループレポート 2018
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Nitto Group Report 201812Mission(使命)である新しい発想でお客様の価値創造に貢献することで、Nittoグループの持続的な成長を目指します。資源投入4,000億円昨年度の中期経営計画同様、前述の成長戦略を支えるべく、設備投資に加え、M&A、環境施策などにおいて積極的な戦略投資を継続します。安全をすべてに優先します高品質でお客様に満足いただける製品・サービスは、それに関わる人の安全と健康があってこそと肝に銘じる意味でも「安全をすべてに優先」と経営理念に掲げています。製品の安定供給、地域の安全、従業員とそのご家族の安心を確保するためには安全が欠かせません。しかし、Nittoグループにはまだまだ課題が残されていると言わざるを得ません。あらゆる事故・災害をゼロにするという強い信念を持って、機械の安全、人の安全、組織の安全の3つの観点から安全対策の徹底を図っていきます。機械の安全リスクの抽出・評価を行い、現場に潜む災害の発生要因を根絶する人の安全ルールを守る、ルールがなくても自ら安全に行動する人財を育成する組織の安全管理監督者は現場に出向いて「安全に作業できる、安全操作ができる」ことを自ら確認し、「職場を、チームを、部下を守る」ことを常に意識して行動するガバナンスの強化Nittoグループは2015年に定められた日本でのコーポレートガバナンス・コード制定以前から、「経営の見える化」に向けた取組みを進めてきました。「わかりやすく」「外部視点で」「株主の皆様と意識を共有」の3つの観点で、これまでさまざまな施策を実現させています。まず、Nittoグループの基本となる考え方を「わかりやすく」ご理解いただくため、2006年にNittoグループ全体の行動指針を定めた「ビジネス行動ガイドライン」を制定し、か、がん治療への技術応用も進めており、いずれも順調に進展しています。闘病されている多くの患者様のため、一日も早く上市できるよう尽力します。グループ全体の業績目標として、2020年度に売上収益1兆円、営業利益1,750億円を掲げています。これら3領域の事業についても収益を見込める事業へと成長させ、目標を達成します。経営基盤の強化これらの成長戦略において着実に成果を上げるために、環境施策、安全、モノづくりの進化、品質やブランド価値の向上といった経営基盤の強化を図ります。環境施策については、地球規模の環境問題となっているCO2排出量削減はもちろんのこと、トルエン排出量の削減にも注力しており、2017年度は新たに設けた環境ファンドを活用して半減させることができました。水危機対策にも環境ファンドを投入し、水の再利用率を大幅に向上させる計画です。あわせてNittoグループの製品を使用するなどして環境汚染防止対策を拡充していきます。近年、日系企業のコンプライアンス違反が頻発し、信用失墜を招いています。これを受けてNittoグループでは、直ちに同様の問題がないかすべての製造拠点に対して品質管理状況を調査しました。幸い法律に抵触する問題はありませんでしたが、襟を正し、常に最高品質をお客様に提供すべく監査や体制を強化します。Nittoは2017年より男子プロテニスシーズンのクライマックスを飾る「Nitto ATPファイナルズ」のタイトルスポンサーを務めています。さまざまな分野においてトップを目指すというNittoグループの事業戦略と、世界中の一流選手がベストを尽くしてトップを目指す男子プロテニスの最終戦には共通点があると考えます。この協賛を通してさらなるブランド価値の向上を図ります。これら施策の推進を担う人財を、ダイバーシティを尊重してグローバルに登用、育成するとともに最適配置によって推進力を強化します。Nittoグループの価値観であるThe Nitto Wayを実践しながら「Jitsugen-2020」に取り組み、

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