Nitto グループレポート 2018
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Nitto Group Report 2018212017コンバージェンス特集次代を支えるイノベーションIoTやAIなどテクノロジーの進歩が加速し、社会や市場の環境は大きく変化しています。Nittoグループはこれを「変化こそチャンス」と捉え、社会のニーズをいち早くつかみ課題を解決するために、技術、事業、人、事業領域などのコンバージェンスによって新しい価値を生み出そうとしています。プラスチック光ケーブル事業に参入核酸事業IoTの普及や8K放送の実用化に伴い、次世代の高速大容量通信の実現が急務となっています。Nittoは2017年10月、慶應義塾大学との共同研究センターを開設しました。同大学で長年研究されてきたフォトニクスポリマー技術とNittoグループの押し出し成形技術を融合し、フレキシブルで軽く、耐熱性に優れ、ノイズが発生しにくいといった特長も兼ね備生命の設計図である遺伝子はDNAやRNAといった核酸で構成されます。このDNAやRNAを数十個繋ぎ合わせたものが次世代医薬品と言われる核酸医薬品で、これまで治療が難しかったがんや難病などへの有効性が期待されています。核酸合成用担体NittoPhase®は核酸医薬品の生産に不可欠で、多孔質構造のポリマービーズが高純度・高収量の核酸合成を可能にします。Nittoグループが保有する粘着技術とポリマー設計技術などの複合を経て生まれた診断薬用粒子が、核酸医薬合成用へと発展しました。この核酸合成用担体をきっかけに核酸医薬品市場に参入し、現在は前臨床から商業生産まで対応可能な核酸の受託製造に加え、分析・無菌充填に至るまで核酸医薬創出をワンストップで支援しています。未来に提案!Fineこの章では既存の製品・サービスのほか、新製品および実用化を目指す製品・サービスも紹介しています。Nittoが注力している新領域の製品・サービス実用化を目指す製品・サービスCleanGreenFine未来に提案!DNA核酸担体(ポリマービーズ)ポリマービーズ切り離し核酸医薬品■核酸合成用担体NittoPhase®を使用した核酸の合成えた新しいプラスチック光ファイバーの開発を進めています。また、電気基板と光導波路の複合から生まれた光電混載基板を光ファイバーと組み合わせることで、より薄く小型で精細な光ケーブルの生産が可能になります。早期に量産化を実現させ、8Kテレビのほかデータセンター、医療機器、自動運転などさまざまな分野での採用を目指します。フォトニクスポリマー技術プラスチック光ファイバー慶応大押し出し成形技術Nitto電気基板光電混載基板Nitto光導波路Nitto粘着剤重合技術精密粒子合成技術

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