ブックタイトルNittoグループ統合報告書2019

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概要

Nittoグループ統合報告書2019

Nittoグループの歩みプロフィール経営理念「新しい発想でお客様の価値創造に貢献します」のもと、社会の変化をチャンスと捉え、驚きと感動を次々と生み出してきました。絶縁材料の製造から始まったNittoグループ。お客様とともに歩み続け、基幹技術である粘着技術や塗工技術をベースに、エレクトロニクス業界や、自動車、住宅、インフラ、環境および医療関連などの領域において、さまざまな製品を提供することで成長してきました。今、世界は新たな時代に向けて、社会課題がますます多様化・複雑化し、これまでにない速さで変化しています。このような中、Nittoグループは、社会課題解決と企業価値の向上を両立し、人々のより快適な暮らしを実現していくことに挑戦し、世の中にとって必要とされる存在であり続けたいと考えています。1918年10月25日、「日東電気工業株式会社」を東京大崎に設立。時代の発展を支えるインフラとして、急速に普及していったのが電気でした。そして、電気設備や電気機械などに利用される電気絶縁材料について、国産化が急務である中、日東電気工業は、その一翼を担うために誕生しました。1918-1945基礎づくりの時代~東京大崎での絶縁事業基盤づくり~1946-1960第2の創業期~戦後大阪茨木での再スタート~1961-1973工業材メーカーとしての出発~マクセル分離から~東京大崎工場を戦災で焼失したものの、戦後大阪の茨木で再スタート。1956年、社是「一品一巻日東の総力、顧客奉仕に貫く日東」を制定。この考え方は今のブランドスローガン「Innovation forCustomers」に連綿と引き継がれています。また、1957年には、現在まで続くNitto独自のマーケティング手法である「三新活動」がスタートしました。※3 2014年度より国際会計基準(IFRS)を導入したため、それ以降は「売上収益」を示しています。1961年、消費財部門マクセルを分離し、工業材メーカーとしてさらなる飛躍を目指しました。1962年、国内の粘着テープ主力工場となる豊橋工場操業開始、1967年、関東工場操業開始と、製造拠点を増強。さらに、1968年日東電工アメリカ設立、1969年台湾日東電工設立(初の海外生産)と、海外にも進出しました。1918 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 20180200,000400,000売上高※3推移100,000600,000800,000300,000500,000700,000900,000(百万円)リノテープ 電気絶縁用ワニスビニルテープ マクセル乾電池フッ素樹脂テープ「ニトフロンR」両面接着テープ1974-1988事業の多角化とグローバリゼーション~医療、エレクトロニクスなどの分野へ進出、海外展開やM&A加速~1973年のオイルショックによる影響を受け、いかなる景気変動にも耐えうる強固な企業体質を目指して多角化を推進。エレクトロニクス分野に加え、医療分野や膜事業分野に参入し、さまざまな製品を誕生させました。1974年、日東ベルギーを設立。1987年、膜事業の世界的な展開を図るため、米国・ハイドロノーティクス社を買収しました。創立70周年となる1988年、社名を日東電気工業株式会社から、日東電工株式会社に変更しました。「コロコロR」 経皮吸収型テープ製剤1989-2007事業部制の導入からグローバルニッチトップTM戦略へ~継続的な成長を実現する経営基盤の確立~1989年、事業部制を導入。顧客奉仕の原点に返り、ダイナミックな市場変化へのスピーディーな対応を図りました。1996年には、成長するマーケットを見極めて、Nittoが優位性を発揮できるニッチな分野に経営資源を投下しトップシェアを狙うグローバルニッチトップTM戦略もスタートしました。また、製品だけではなく、新しいビジネスモデル「ロールトゥーパネルR」※1を開発。生産性アップ、梱包資材の低減、偏光板歩留りアップ、省人化などお客様に新しい価値を提供しています。「リバアルファR」 「テミッシュR」2008-「Innovation for Customers」をスローガンに新たな価値を提供~快適な暮らしを支える会社としてのさらなる変革~2008年に起きたリーマンショックは、われわれにも大きな影を落としました。ビジネス環境変化への素早い対応、「無・減・代」※2と「車座」という独自の手法を駆使し、即座に回復し、その後大きく業績を伸ばしました。2013年、「日東電工」を「Nitto」と表記し、現在の企業ロゴに変更、2014年にはブランドスローガン「Innovation for Customers」制定。2018年、Nittoは創立100周年を迎えました。超薄型偏光板 プラスチック光ケーブル※1 偏光板の原反をお客様の工程内にそのまま持ち込みそこで切断、検査、ガラスの貼り合わせまでを一貫で行うビジネスモデル。※2 「無(む)・減(げん)・代(だい)」と称する「無くす」「減らす」「代える」の3つの視点からなるコスト構造の抜本的な改革を軸とした成長プラン。(年度)海外売上高国内売上高単体海外売上高連結国内売上高7 Nitto Group Integrated Report 2019 8