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粘着テープの総合情報サイト Tape Museum

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必要な幅に切る

テープの科学館

必要な幅に切る粘着テープを、必要な幅や形に仕上げる方法を紹介します。

ロール状の粘着テープは、所定幅にカットされて市場に出ます

ロール状の粘着テープには、さまざまな幅があります。細いものは1mmに満たないものから、広いものは2mを超えるものまで、それぞれ用途に応じてつくられています。
 所定の幅にするための基本的な方法は、4つあります。

1. カットしない方法

最初からフィルムを希望の幅にし、粘着剤を塗って、そのまま巻き取ってできあがりです。製造スピードが一番早い方法です。

2. 輪切り方法

広い幅のフィルムに粘着剤を塗って巻き、大きなテープをつくります。それを必要な幅に「輪切り」にします(図1)。

3. スリット方式

フィルムに粘着剤を塗って巻いたものを、もう一度剥がし(巻き戻し)ながら所定幅に切り、再度巻き取る方法です(図2)。手間がかかりますが、細い両面テープや、4~8kmもの長いテープをつくる場合は、この方法がきれいにできます。

4. 巻き取る前にカットする方法

フィルムに粘着剤を塗って、所定幅にカットしてから巻き取る方法もあります。

図1 輪切り方式  図2 スリット方式図1 輪切り方式  図2 スリット方式

ベタベタした粘着剤が、刃にこびりつかない工夫

テープを切る新しい技術としてレーザーが使われている場合もありますが、主流は今でも金属の刃です。テープに合わせて、刃の種類・型・硬さ・回転数が決められています。刃をテープに入れる角度も重要なポイントです。
ところで、粘着剤はベタベタしたものです。私たちが、セロハンテープや荷造り用粘着テープなどをハサミで切っていると、そのうちに粘着剤が刃について切れなくなりますね。
粘着テープを切断する工程でも、同じような問題が起きます。それを防ぐために、シリコーン液や界面活性剤などで、刃を濡らす工夫がされています。しかし、これらが多すぎると、粘着剤に染み込んで「つかない粘着テープ」になる危険があるため、その量の加減が、プロの腕の見せ所です。

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