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粘着テープの総合情報サイト Tape Museum

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第7章 私たちの文化・生活とともに 荷造り用テープ(1)

テープの歴史館

荷造り用テープ(1)ガムテープの真実

ガムテープは水に濡らして使うテープ

引越しに欠かせないのが段ボール箱と粘着テープです。昔は紐で結んだりしていましたが、粘着テープを使うようになってとても便利になりました。

その荷造り用粘着テープは、しばしば「ガムテープ(Gum Tape)と呼ばれますが、実は粘着テープとガムテープとは違うものです。

粘着テープは、紙や布にベタベタした粘着剤が塗られたテープです。そのままで貼り付けたり巻いたりできます。
 一方のガムテープは、そのままではサラサラとしており、水に濡らすと接着力が出るテープです。切手と同じ仕組みといえば、わかりやすいでしょうか。紙や布に、ニカワを主成分とした水溶性接着剤(接着力調整のためデキストリンなど併用)を塗っています。アメリカではGummed Kraft Paper Tape 、通称Gummed Tapeと言い、これが日本でガムテープとなったようです。

日本では1923(大正12)年にアメリカから製造機械と原料が輸入されて製造が始まり、戦後、段ボール箱の普及によって需要が急速に伸びました。そのため「段ボールをこん包するテープはガムテープ」というイメージが定着し、一般的には「荷造り用の粘着テープをガムテープと言う」と思われているようです。

以前はマスコミでも「強盗が押し入って、ガムテープで○○さんの手足を縛った」といった具合に報道されたりしたものです。でも、本当のガムテープではちょっと無理ですよね。

ガムテープは、今では店頭などで目にすることはなくなりましたが、粘着テープに比べて安いため、食品工場など大量に段ボールを使用するところでは使われています。また、テープ同士を重ねて貼れる、表面に筆記ができるといった利点があります。


ガムテープ。手に持って放すと・・・

サラサラとほどけていきます

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