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畜産業界におけるネガティブエミッションシステムの導入に向けて
バイオマス由来のCO2からギ酸を製造する取り組みを開始

日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:髙﨑秀雄、以下Nitto)とエア・ウォーター株式会社(本社:大阪市、会長・CEO:豊田喜久夫、以下エア・ウォーター)は、Nittoが有するCO2の化学変換技術を活用し、家畜ふん尿バイオマス由来のCO2から牧草の保存に使用されるギ酸※1を製造する取り組みを開始しましたのでお知らせします。
このたびの協業を通じ、ネガティブエミッション技術※2を社会実装することで、大気中のCO2を減らす取り組みを加速して参ります。

NittoグループはESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の中心に置き、豊かな地球を次世代に引き継ぐため、2022年5月にカーボンニュートラルを宣言※3、CO2の回収や大気中のCO2捕捉など、ネガティブエミッション技術の開発に注力、CO2削減のためのトータルソリューションとしての提案に向けて取り組んでいます。

畜産業界に向けて、CO2と水素から効率的にギ酸を製造する変換技術によって、バイオマス由来の原料を用いたカーボンネガティブなギ酸を生産することで脱炭素化への貢献を目指します。具体的には、Nittoが開発する高活性触媒により世界トップクラスのギ酸生成効率を達成し、ギ酸生成後には、触媒とギ酸の分離を容易にした製造手法により、製造コストの大幅な改善に成功しました。このギ酸は酪農地域でサイレージの添加剤などに利用されることで、CO2の有効利用による社会課題の解決と経済価値の創造の両立に貢献します。

図 資源循環のイメージ図と両社の役割

両社は、技術実証と並行して、酪農地域の特性を最大限に生かした家畜ふん尿由来の水素エネルギー及び環境負荷の低いギ酸の活用や普及に向けた取り組みを、自治体や地域社会とともに進めることで、サステナブルな社会の実現に貢献して参ります。

本取り組みの実証施設(鹿追町環境保全センター及びしかおい水素ファーム※4)など詳細につきましては、下記よりご確認下さい。
(エア・ウォーター社リリース:https://www.awi.co.jp/ja/business/news/news-24657404183802163353.html)

※1 ギ酸は化学式(HCOOH)で表される有機酸製品です。乳牛の飼料である牧草サイレージを生産する際に、劣化を防ぐため、添加剤として使用されています。
※2 大気中のCO2を回収・吸収し、貯蓄・回収することで大気中のCO2を除去する技術
※3 SCOPE1+2
※4 エア・ウォーター北海道株式会社と鹿島建設株式会社の合弁会社である(株)しかおい水素ファーム(北海道河東郡)は、家畜ふん尿由来バイオマスから水素を製造する施設を運営しています。この一連の水素発生時に副生されるCO2を回収し、ギ酸製造プラントへ導管供給するとともに、製品水素ガスを供給します。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

日東電工株式会社 ブランドコミュニケーション部 広報グループ

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