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KRAS変異がんに対する核酸医薬品 NBF-006の第1相試験 IND申請の許可

日東電工株式会社(本社:大阪市、社長:髙﨑秀雄、以下Nitto)は、KRAS変異がんを対象としたsiRNA製剤「NBF-006」の米国IND申請(臨床試験実施申請)につきまして、米国FDA(食品医薬品局)より許可されましたことをお知らせいたします。本許可に伴い、2016年にサンディエゴに設立したNitto BioPharma, Inc.社を通じて、「NBF-006」の治験第1相試験を速やかに開始致します。

「NBF-006」は、がん細胞に多く発現するGST-π(グルタチオンSトランスフェラーゼP)を阻害するsiRNAと、siRNAをがん組織へ送達する新規リポソームとを用いた核酸医薬品であり、KRAS変異を有する非小細胞肺がんモデルを用いた動物試験結果から、現在有効な治療法のないKRAS変異がんの治療が可能となることが期待されます。

Nittoは、Innovation for Customersをブランドスローガンに掲げ、「次世代モビリティ」「情報インターフェイス」「ライフサイエンス」を重点領域として、社会に認められる価値を継続して創出していくことを目指しております。

ライフサイエンス領域では、2008年から本格的に核酸医薬品の研究開発に取り組み、2016年11月には、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(以下BMS社)と、肝硬変治療薬の開発、製造および販売に関する独占的ライセンス契約を締結し、契約一時金を得ました。2018年3月には、BMS社とのオプション契約の対象である肺線維症治療の治験第2相試験を開始しました。今回、治験第1相試験を開始するKRAS変異がんを対象とした開発プログラムは、これまでの線維症治療薬の開発に加え、新たにがん分野への展開を図るものです。Nittoは、これらの難治性疾患の治療薬を、多くの患者様へできる限り早く提供できるよう、引き続き取り組んで参ります。

IND申請

Investigational New Drugの略で、米国における新薬臨床試験開始届けのこと。

KRAS変異がん

肺がん、膵臓がん、大腸がんで多くみられる難治性のがん。

GST-π

固形がん、特に肺がん、大腸がん、膵臓がんで多く発現しているたん白質。がん細胞の増殖に深く関係していることが知られている。

ニュースリリースに関するお問い合わせ

日東電工株式会社 ブランドコミュニケーション部 広報グループ

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