企画展 第18回 とおすフィルム・テープ展
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Nittoのテープは、空気・熱・電気・光など多くのモノをとおす機能をもった製品があります。
今回はその中から空気・湿気をとおすフィルム・テープをご紹介します。
精密機械に“空気”は必要?!
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精密機器は密封されているので空気はいらないのでは?
精密機器のボディ(筐体)を密封すると、内側と外側の圧力の差により「破損」してしまいます。
密封状態内圧変動による破損
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ならば、穴を開けて圧力を同じにすればいいのでは?
精密機器の内部に空気と一緒に水やほこりなどの“有害物質”が入り込んでしまいます。
貫通孔設置浸水、内部汚染
水やホコリを通さずに“空気だけをとおす”フィルムはある?
Nittoのミクロの技術で、空気はとおす、ホコリと水はとおさないフィルム「TEMISH™(テミッシュ)」
「TEMISH™」を精密部品の外気取入口(内圧調整口)に取り付けると、流入する空気から効率よく不純物を取り除くとともに、機械内部の圧力や熱を外部へ逃がします。それにより、製品に悪影響を与える水やホコリなどの有害物質を排除し、精密機器を守っているのです。
内圧調整膜設置通気性を保ちながら、防塵・防水機能を発揮
TEMISH™の
通気性と防水性
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防水性
TEMISH™は微細孔(0.1μm〜10μm)で、撥水性にすぐれているので、雨や水(100μm〜3,000μm)の浸入を防ぎます。
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通気性
水蒸気(直径0.0004μm)は、TEMISH™の微細孔(0.1μm〜10μm)を通ります。
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製品形状
一般タイプの構成
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納入形態
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シートタイプ
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リールタイプ
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「TEMISH™」の秘密
フィルムに空いている小さな孔。この孔が小さいものは通して、大きいものは通さない。材料に使われているフッ素樹脂は、引き延ばすことでミクロな孔を作ることができ、1㎠あたりに数億個の孔が空いています。その孔によって、水やチリなどの大きな粒は通さずに、空気を通すことを実現しました。
どんなところに使われているの?
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防水型のモバイル機器の内圧調整に
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水洗い可能な電動シェーバーの内圧調整に
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電動歯ブラシの
内圧調整に
断熱材の充填のとき、縁の下の力持ちは“空気”?!
断熱材ってどこに使われているの?
いろいろなところで使われていますが、例えば、冷気を逃さずキープするために冷蔵庫の中にも使われています。
断熱材はどうやって冷蔵庫の中に入るの?
孔を開けて2つの成分の原液を入れて発泡させることで充填され、断熱材が作られます。
充填されたなら断熱材は完成では? “空気”は必要?
断熱材は発泡によって生じる「発泡ガス」を抜かないと、すき間まで発泡ができず断熱材として完成しません。そこで必要になるのが“空気”です。
なぜ“空気”をとおすテープが必要に?
「発泡ガス」を抜くためには「空気をとおす=通気」が必要です。そして孔を開けたままでは断熱材が漏れてしまうのです。
断熱材を漏らさずに“空気”だけを「とおす」テープはある?
Nittoの通気性粘着テープ「ニトスルー™」
「ニトスルー™」は空気をとおし、中に溜ったガスを抜くことができます。通気性能は基材の通気性と粘着剤の塗布量でコントロールでき、粘着性能は粘着剤の選定、粘着塗布量でコントロール可能です。空気の流入量を制御できるため、各種素材とのコンビネーションにより、通気性、透湿性を要求されるあらゆる用途に最適な製品です。
どんなところに使われているの?
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冷蔵庫の生産ライン上で断熱材を
注入後のガス抜きテープ -
網戸や換気扇などの通気性が
必要な箇所の汚れ防止に
湿気をとおして大丈夫?!
湿気をわざわざとおすことが必要なものは?
住宅の大敵、湿気!これをとおすことによって取り除いてくれるものに「除湿剤」があります。
とおした湿気は何に変わる?
容器の中に塩化カルシウムを入れておけば空気中の湿気をとおして水に変えてくれます。でも、容器が倒れたら溜った水はこぼれてしまいます。
水がこぼれずに湿気をとおすフィルムはある?
Nittoの通気性シート「ブレスロン™」
湿気だけをとおし水はとおさないことが必要です。これを実現させるのが通気性シート「ブレスロン™」です。「ブレスロン™」を除湿剤に貼ると湿気は通気させ、水はとおさないので倒れてもこぼれません。
どんなところに使われているの?
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カイロ
空気中の酸素をとおし酸化鉄と結合させて発熱するカイロは酸素の通気量をコントロールしないと温度が上昇し低温やけどの危険性や温かさを持続させることができません。ブレスロン™は通気量をコントロールできるので一定の温度を持続させることができます。
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芳香剤
芳香剤を拡散させて、内容物の漏れも防止します。