企画展 第26回 謎多きテープの試験展
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それぞれの粘着テープが持つ性能を表す各種特性値。
これらはすべて厳格に定められた条件に基づいて測定した数値です。
このように粘着テープの特性を評価するための試験を粘着テープ試験といいます。
一般的な特性値はWebサイトやカタログの製品ページにも掲載されていることも多く、
用途に適したテープを確認する際の重要な指標となります。
傾斜式ボールタック
JIS Z 0237のタック試験方法(転球法)はJ.Dow法に基づいて定められたもの。図のような傾斜角度30°、長さ100mmの助走路でステンレスのボールを転がし、長さ100mmの試験片の粘着テープの粘着面を上にした測定部内で完全に停止するボールの最大径のボールNo.をタックの数値とする。完全に停止の定義は5秒間以上ボールが動かないこととする。
ローリングボールタック
アメリカで最もよく使われている試験方法。傾斜板上から7/16インチ径のボールを転がし、水平に置かれた試験片の粘着面の上を進むボールの距離によってタックを評価。
人形をクリックして、「粘着力」を体験してみましょう
180°/90°引きはがし法
粘着テープを試験板に貼り、その上から圧着ローラーで圧着後、90°などの方向に引きはがして粘着力を求める。単位は「N/10mm」で表し、この10mmは測定するテープの幅を表しているが、製品のテープ幅により25mmなどの場合もある。引きはがし粘着力はテープの幅にある程度比例するため、測定値をテープの幅に合わせて比例換算で求めることができる。なお、引きはがしの引っ張り速さは300mm/分に規定されている。
人形をクリックして、「保持力」を体験してみましょう
保持力試験
試験板に例えば貼付面積25mm×25mmとなるように粘着テープを貼り付けローラーで圧着後、図のように試験片が垂直に垂れ下がるようにする。その下端に所定の荷重をかけて、決められた時間が経過した後に試験片がずれた距離、あるいは試験板から試験片が落下するまでの時間を測定する。試験時間、貼付面積は試験条件により異なる。
巻き戻し力とは、ロール状粘着テープを実際に使用する時の解きほぐし性能を示すもので、軽すぎても重すぎても粘着テープの使用上問題が生じる。
試験方法は低速巻き戻し力と高速巻き戻し力の2つがあり、数値が小さいほど巻き戻しが軽い、つまりテープを引き出しやすいことを示している。
高速巻き戻し力の測定方法は上図のような装置を使って行い、さまざまな速度での巻き戻し力の測定が可能となっている。
粘着テープの特性を表す代表的なものとして「粘着力」「タック」「保持力」があり、この3つは「粘着3特性」と言われています。
粘着テープの各特性はそれぞれ決められた条件で評価試験が行われており、特性値として示されます。
特性値はテープの性能の確認や、目的に応じたテープを選定する際の重要な指標となります。
Nittoでは下記、粘着テープの特性を
評価しています。
粘着テープ・粘着シート試験
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1.厚さ
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2.幅
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3.長さ
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4.引き張強さ及び伸び
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5.引裂強さ
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6.粘着力
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7.低速巻き戻し力
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8.高速巻き戻し力
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9.保持力
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10.傾斜式ボールタック
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11.透湿度
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12.促進耐候性及び
促進耐光性 -
13.保存性