日時: 2021年1月26日(月) 18:00-19:00
本資料については、決算説明会での質疑応答をそのまま書き起こしたものではなく、加筆・修正等を加え、当社の判断で簡潔にまとめたものであることをご了承ください。また、業績予想及び将来の予測等に関する記述は、現時点で入手された情報に基づき判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれております。実際の業績は、様々な要因によりこれらの業績予想とは異なることがありますことをご承知おきください。
Q1 2021年3月期 第3四半期(9か月累計)の連結営業利益の増減要因を前年同期(2020年3月期第3四半期(9か月累計))との比較で説明ください。営業利益に関する増減要因としては、
これらを合計して、157億円の増益となりました。 |
今年度は、COVID-19の影響により活動費が抑制されました。加えて、北米において自動車生産が減少したことに伴い人件費を圧縮しました。活動費については、働き方改革が急激に進み、今後、以前のような水準に戻るとは想定していません。2021年度の計画はこういった環境の変化も踏まえて検討していきます。
偏光板の市場における価格上昇による業績への影響は限定的でした。一方、ノートPC・タブレット端末向け偏光板の需要が伸びており、増産とともに、これらの生産に対する合理化を改めて進めたことが増益の主な要因となっています。
営業利益に関する増減要因としては、
販売数量差異 | 約+125億円 |
価格の低下と合理化等との相殺 | 約+25億円 |
固定費 | 約+15億円 |
為替影響 | 約▲20億円 |
これらを合計して、144億円の増益となりました。
営業利益に関する増減要因としては、
販売数量差異 | 約+85億円 |
製品構成要因 | 約+25億円 |
価格の低下と合理化等との相殺 | 約+5億円 |
固定費 | 約▲20億円 |
為替影響 | 約▲10億円 |
これらを合計して、86億円の増益となりました。
基盤機能材料は、半導体の製造工程で使用される関連部材が伸長しました。スマートフォンの生産における組み立て用部材も堅調に推移し、加えて、一般工業向け部材などの需要が増加し採算性が大きく向上しました。
トランスポーテーションは、カーエレクトロニクス関連製品が堅調に推移し製品構成が良化しました。なお、第4四半期の減益は、トランスポーテーションにおける“戻らないもの”に対して構造改革の実施を検討しております。
トランスポーテーションにおける中長期の戦略はカーエレクトロニクス関係に注力していく方向性としています。足元では、自動車向け制振用部材の需要は戻ってきていますが、中長期的な需要の成長は見通しづらいと考えています。こういった製品群に対して、第4四半期において構造改革費用を40億円程度織り込んでおります。
スマートフォン向け偏光板の需要は想定より順調ですが、売上収益は対前年度にて減少しています。今年度、増益に大きく貢献しているのはノートPC・タブレット端末向け偏光板です。第4四半期においてもこの流れが継続すると見込んでいますが、全体としては、季節要因により、例年通り、第4四半期は低下傾向となると見込んでいます。
テレワークの拡大などを背景に、ノートPC・タブレット端末向け偏光板の需要が上振れたことが上方修正の主な要因です。
プリント回路は、HDD向け製品も堅調に推移しています。高精度基板は、本格的に寄与しはじめており、プリント回路の売上収益の約3割を占めています。来年度は、さらに伸ばしていきたいと考えています。
他社と比較して、技術的優位性があると考えています。また、生産体制については、準備は既に整っており、生産の安定化を一層図り、来期以降の需要増に対応していきます。
業績予想の上方修正は、核酸医薬受託製造事業が堅調であることが主な要因です。第4四半期の黒字化は、核酸医薬受託製造事業の堅調に加えて、創薬事業においてロイヤリティ収益の寄与を見込んでいます。
核酸医薬のビジネスは、受託製造事業と創薬事業に分けられます。COVID-19のワクチンに対しては、お客様から受託製造事業に関連するところでお声掛けをいただいており対応を始めています。実績化した時点で改めて報告いたします。
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